札幌は、人口が200万人に近く、北海道で一番大きな都市ですから、多くの方々が様々な理由で引っ越しされてきます。
勤務先の転勤や学校への入学といった数年間のために引っ越して来られる方、リタイア後だけでなく若くしても北海道に快適生活を求め「移住」してくる方もいます。
その中には、札幌での生活経験もなく、実生活情報が少ないままに住む場所を決めなければならない方も多いことでしょう。
特に、会社の転勤命令で急遽引っ越しが決まった方などは、少ない情報と短時間の中で、下手をすれば現地を見ることなく不動産物件の画面・ペーパーだけで決めざるを得なく、住み始めてみて後悔するという方も多いと思います。
そこで本サイトでは、そんな方々に最寄駅をどこにすればよいかを決めるお手伝いとして、札幌市営地下鉄3線(東西線・南北線・東豊線)の44駅(さっぽろ・大通を除く)について、その駅付近に引っ越しをすると、どのようなメリットとデメリットがあるのかをまとめてみました。
今回は、東西線の「バスセンター前」駅についてです。
まず先に「メリット」と「デメリット」をまとめ、続いて、メリット・デメリットの根拠にもなる、その駅の「交通の利便性」「買い物の利便性」「駅の発展性」について、具体的なデータや店舗名などを順に並べました。
住む方の好みによって情報に対する善し悪し捉え方が違うので、できる限り個人的な感想は含めず、できる限り客観的にまとめてみました。
バスセンター前駅に住むメリット
❶大通駅からわずか1駅であり、大通駅~バスセンター前駅間は地下通路でも繋がっているので、非常に利便性の高い地域です。
❷徒歩3~4分にサッポロファクトリーがあり、食品スーパーやドラッグストア・100円ショップといった日常の買い物に便利なお店からアウトドア・スポーツ系ファッション店や映画館・飲食店・イベントがよく開催されるアトリウムなど充実したショッピングモールです。
❸バスセンター前駅より北側であれば、札幌駅までも十分に徒歩圏内です。
❹「創成川イースト」と呼ばれる成長地域の南側2/3程度を占めていますが、この創成川イーストエリアは10年以上に渡り人口が増え続けていながら、更に札幌市の大型再開発事業も盛んな地域ですから、今後の成長性も期待大の地域です。
バスセンター前駅の東西南北で展開中の大型再開発事業は以下の通りです。
「東」には、JR苗穂駅(札幌駅より1駅目)が300mほど札幌駅寄り(バスセンター前駅寄り)に2018年11月に移転開業しましたが、今後2022年までに、苗穂駅前にタワーマンションが3棟と商業施設なども新設されます。
「西」には、「さっぽろ創世スクエア」という超高層建築ビルが2018年10月に新設開業しました。北海道一の文化芸術劇場である「hitaru」や札幌市図書・情報館などの公共施設と、朝日新聞北海道支社や北海道テレビ放送 (HTB)などが入居するオフィス棟があります。
「南」には、大通東1丁目・2丁目に大型の再開発事業が進行中で、1丁目には大通公園の延長など、2丁目には美術館や高級ホテルも入居する複合ビルが2022年に着工する予定です。
「北」には、「北4東6周辺地区第一種市街地再開発事業」と呼ばれる大型再開発事業が工事進行中で、2019年4月には札幌中央体育館がオープン、同年10月には北海道初のツインタワーマンションも竣工しました。
バスセンター前駅に住むデメリット
❶バスセンター前駅という場所柄に対して、昔工場地帯であったせいか、札幌市民はあまり良いイメージ(価値観)をもっていません。
札幌市民の大半(特に年配)は、札幌駅の東側より西側に良いイメージをお持ちの方が多いです。
❷住宅費用が高めの地域です。
最近は、札幌駅の周辺が札幌で一番の商業地帯でもあるため、この地域はマンションの賃貸料金や新築分譲・中古マンション価格ともに、2015年ころから値上がっています。
❸大通や札幌駅周辺に勤務される方は、交通費手当てが距離が近すぎるために出ない企業が多いです。
春から秋にかけては、徒歩でも自転車でも問題ないのですが、冬の雪道では、朝晩の通勤時間帯はツルツル路面となっていることも多いので、毎日10分~20分程度も歩行通勤するのがストレスになります(慣れの問題もありますが、それでも)。
交通の利便性
札幌中心部・終点駅までの地下鉄所要時間
大通駅まで2分、宮の沢駅まで18分、新さっぽろ駅まで17分です。
札幌中心部からのタクシー料金
大通駅からバスセンター前駅まで両駅間の距離で670円前後です。
(道路状況や走行経路等で多くかかる場合もあります)
新千歳空港までの交通アクセス
地下鉄(新さっぽろ駅)からJR線(新札幌駅から快速エアポート・15分間隔)に乗り継ぎの場合「17分+乗換+28分=45分+乗車時間」、直行バスはありません。
他路線の複線利用可能駅(徒歩30分以内)
❶大通駅(地下鉄)まで10分(800m)
大通駅まで行くと、バスセンター前駅を通る東西線とは別の地下鉄路線である南北線と東豊線を利用することが可能です。
❷西4丁目駅(市電)まで12分(1.0km)
❸苗穂駅(JR新駅)まで18分(1.5km)
❹札幌駅(JR)まで21 分(1.7 km)
買い物の利便性
買い物の利便性を計るために、各駅にある買い物店舗を店舗名と駅からの距離について、以下の通り抽出してみました。
➀どの店舗をどの範囲まで抽出するのか?について、こんな店舗が近くにあったら便利ではないか!という業態に絞り、またその業態店舗の利用方に応じて駅からの範囲(距離・分数)について設定を変えてみました。
②店舗までの距離を駅からの直線距離で表記している場合は、徒歩の目安分数は通る経路や歩く速度によって変わりますが、大よその目安としては次の通りで見て下さい。
直線距離800m・・・徒歩約10~15分
直線距離560m・・・徒歩約7~10分
直線距離400m・・・徒歩約5~7分
直線距離280m・・・徒歩約4~5分
③店舗のデータは2018年8月時点です。その後の出退店により多少の変化はありますので、その時点での正確性についてはご注意ください。
スーパー・コンビニなど日常の買い物店舗
❶スーパーマーケット/駅から直線距離800m以内
330m 東光ストアサッポロファクトリー店
360m まいばすけっと北1条東1丁目店
420m まいばすけっと南4条東4丁目店
500m 北野エース丸井今井札幌本店
580m 業務スーパーすすきの狸小路店
660m まいばすけっと北2条東7丁目店
790m ドン・キホーテ狸小路店
❷コンビニエンスストア/駅から直線距離280m以内
セイコーマート1店舗、セブンイレブン2店舗、ファミリーマート1店舗
ローソンは、このエリアにはありません
❸ドラッグスストア/駅から直線距離560m以内
320m サツドラファクトリー店
410m アインズ&トルペル・トロワ店
440m KoKuMiN札幌オーロラ店
450m ダイコクドラッグ札幌南2条店
490m KoKuMiN札幌地下店
530m ココカラファイン狸小路
❹100円ショップ/駅から直線距離560m以内
460m セリアサッポロファクトリー店
460m ダイコクドラッグ百円ショップ札幌南2条店
510m ザ・ダイソー札幌中央店
560m キャン・ドゥ札幌イケウチゾーン店
家電・衣料品など非日常的な買い物店舗
❶ファッション・スポーツ系店舗/駅から直線距離400m以内
該当の店舗はありません
❷メガネ・コンタクト系店舗/駅から直線距離400m以内
390m メガネサロンルックルトロワ店
❸家電量販店・PC系店舗/駅から直線距離800m以内
該当の店舗はありません
❹ホームセンター系店舗/駅から直線距離800m以内
該当の店舗はありません
❺家具・大型雑貨系店舗/駅から直線距離800m以内
520m フランフランサッポロファクトリー店
530m IDC大塚家具サッポロファクトリー
630m フランフラン札幌パルコ店
ファミレス・ファストフード・カフェ店舗
❶ファミリーレストラン系店舗/駅から直線距離800m以内
590m びっくりドンキー大通地下店
670m びっくりドンキー狸小路店
780m びっくりドンキー札幌駅前通り店
790m びっくりドンキーすすきの南5条店
❷ファストフード系店舗/駅から直線距離400m以内
350m 大衆食堂半田屋サッポロファクトリー前店
370m ロッテリア札幌オーロラタウン店
❸チェーン系カフェ店舗/駅から直線距離400m以内
該当の店舗はありません
ATM・スポーツジムなど生活に必要な施設
❶銀行・ATM店舗/駅から直線距離280m以内
120m 北洋銀行札幌東支店
210m 北門信用金庫札幌支店
220m 北洋銀行バスセンターATMコーナー
230m 北海道銀行ほくでん本店ATMコーナー
230m 北洋銀行ほくでん本店ATMコーナー
❷スポーツジム店舗/駅から徒歩15分以内
5分 サッポロファクトリーフィットネスクラブ
5分 サンシャインスポーツクラブ
❸チェーン系書店/駅から直線距離800m以内
380m 紀伊国屋書店オーロラタウン店
430m MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店
720m 文教堂札幌大通駅店
❹レンタルビデオ店/駅から直線距離800m以内
540m ゲオ札幌狸小路2丁目店
720m TSUTAYA札幌大通
駅の発展性
バスセンター前駅の利用者数(2016年・1日平均乗車人員)は9,268人でした。
過去10年間の利用者数の推移は2006年の7,245人から2011年には7,445人と、前半5年間の伸率は102.8%、後半の5年間で124.5%、10年間トータルでは127.9%でした。
地下鉄3路線全駅の平均は107.8%で、南北線16駅の平均は98.5%、東西線18駅の平均が113.1%、東豊線14駅は116.6%でした。
札幌市営地下鉄の全49駅(さっぽろ2路線・大通3路線を各1駅ずつとして)のうち利用者数(乗車人員)では30位で、10年間の伸率では4位となります。
10年間の伸び率が全ての地下鉄駅の中で4位ですが、このエリアへの実際の人口上昇率は、それ以上であると想定できます。
その理由は、バスセンター前駅周辺から大通駅や札幌駅周辺までは、徒歩で5~15分程度であるため、会社が通勤定期代を支給してくれない近距離エリアとなり、このエリアに住む通勤者のうちの多くは、徒歩または自転車通勤で駅を利用していない人が多いと想定できるからです。
最後に
最後に、札幌市営地下鉄線の全46駅の中で、おススメの駅をご紹介しますので、よろしければ、駅名から飛んでみてください。
利便性からおススメの駅
各駅のメリット&デメリットを総合的に判断して、おススメの駅をご紹介します。
少しお高めでも良ければおススメの駅
利便性の割にリーズナブルな駅
住みたい街ランキングSUUMO-2018
1位:さっぽろ
2位:円山公園
3位:大通
4位:琴似
5位:麻生
6位:新さっぽろ
7位:平岸
8位:桑園(JR線)
9位:中島公園
10位:北24条
※さっぽろ駅と大通駅は、本サイトで記事を作成しておりません(情報はいくらでもあるため)
※バスセンター前駅周辺の創成川イースト地域は、さっぽろ駅・大通駅周辺地域と重複します。
交通の利便性が良い(特色のある)駅
都心部:さっぽろ・大通駅の隣駅
・西11丁目駅
・バスセンター前駅
・北12条駅
・すすきの駅
・北13条東駅
・豊水すすきの駅