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札幌のバス特集!バス利用者数がJRより多い理由とは他/北海道移住の現実

札幌におけるバス利用は、乗車人員ベースで地下鉄に次いで2番目の公共交通機関である(JRよりも利用者が多い)。なぜバス利用者がJR利用者より多いのか?その理由も含めて、札幌でのバス利用について特集した。

1日平均乗車人員データ

>データ出典元:札幌市公式ホームページ

2016年度の1日平均乗車人員

(1)地下鉄     619,945人
(2)バ  ス  289,818人
(3)J  R  218,894人
(4)市  電    24,871人  (路面電車)

札幌市においてはバス利用者が、JRよりも多い第2の交通機関である。冬に雪の影響を受けない地下鉄が圧倒的に有利で信用性が高いため、地下鉄が4公共交通機関の過半数を占めている。

10年間の増減比較(1日平均乗車人員の2006年度比)

(1)JR  114.9%
(2)市電  116.9%
(3)地下鉄 107.8%
(4)バ ス  96.3%

10年前と比べると、4公共交通機関の中で唯一バスだけが減少している。それ以前から厳しかった過去があり、元々は市営バスが広範囲にバス路線網を持っていたが、赤字が続き、2004年までに民営バス会社に全て移譲していた。

バス2016年乗車人員・営業キロを過去の各年と比較

各年比較 乗車人員 営業キロ
2006年比  94% 85%
2007年比  95% 86%
2008年比  97% 87%
2009年比  99% 87%
2010年比 100% 92%
2011年比 101% 92%
2012年比 102% 94%
2013年比 101% 94%
2014年比 100% 95%
2015年比  99% 98%

2016年の乗車人員は、10年前の2006年と比較すると94%を大きな減少であるが、5年前の2011年比で見ると101%と逆に増えている。6~7年前から、バス乗車人員は変化がないことが分かる。

また、営業キロでは、2006年比85%で、2011年比92%、2015年比も98%とこの10年間継続的にバス営業キロが減少し続けていることがわかる。

乗車人員減少の理由は、走行距離の減少にあるように見える。10年前に比べて、乗車人員の減少率よりも営業キロの減少率の方が9%も大きい。

しかし、5年前との比較では、営業キロの方が8%減少率が大きいが、乗車人員は101%である。

どの年度にどの路線を減らしたかまで見てみないと、路線減少効果と乗車人員の関係は不明であるが、単純に走行している区間は、乗車人員は減少していないと想定できる。

ここに札幌市の人口増加率なども照らしてしまうと、ブログ記事の域を超えてしまうので、ここまでとした。

ただ1つ言えることは、バス利用者が増えていないことだけだ。

バス路線

札幌市内のバス路線は、北海道中央バス・ジェイ・アール北海道バス・じょうてつバス・夕鉄バス・ばんけい観光バスの5社が運行している。以前あった市営は、完全に民間バス会社に引き継がれて皆無である。

なぜ、バス利用者がJR利用者より多いのか?

札幌は、街の機能も交通の機能も、コンパクトシティ型にできている。地下鉄3路線は、福岡や仙台に比べかなり充実しているが、福岡にはある私鉄がない。その代わりが市電(路面電車)になりうるが、この札幌市電は中央区だけにしか走っていない。

JR線はもっとシンプルで、札幌を中心に、新千歳空港-札幌-小樽ライン1本がほとんどと言って過言ではなく、そのラインを横のラインとすると、縦には上に向かって石狩当別方面と岩見沢方面に細々と2本走っているだけである。

山や川・田んぼなど以外は、人の住んでいない地域はほぼない。地下鉄3線・市電1周・JR1本+2本だけの列車網であり、その隙間地域にも人が住んでいる以上交通網は必要で、バスが埋めている状態である。

コンパクト&シンプル型の列車網であるため、バス路線でしか賄えていない地域、バスを利用せざるを得ない地域がけっこうあるということであり、その隙間地域の方がJR沿線地域より住人が多いということだ。東京では考えられないことだが。

東京のように山手線があり中央線・総武線・京浜急行に埼京線・・・山手線の内側中心部から放射線状に地下鉄が走り外側に私鉄が走る。その地下鉄と私鉄が乗り合いしているという、列車網とは桁が違う。

だからと言って、札幌へこれから移住する方は、JRとバス路線のことは気にせず、地下鉄沿線でマンション探しを検討すればよく、地下鉄路線には特に問題はない。

地下鉄沿線に、まだまだいくらでも住む場所があり、地下鉄沿線からなら仕事でも買い物でも行楽でも何の不自由もない。札幌での地下鉄とJR線、大通駅での地下鉄同士の乗換え以外が不便であることは確かだが、大した問題ではない。

札幌・大通以外で乗り換えをする需要自体が少ないからである。

札幌におけるバス利用の特徴

札幌市営地下鉄に比べ、それほど特色がある訳ではないが、札幌(北海道)ならではの特色も含め、いくつか住む方に役立つ情報をご紹介する。

❶冬は時間が読めない(遅れる)

冬の札幌は、地元の人でもなかなかバスの時間が読めない。

大雪や吹雪であれば、10分~20分の遅れは十分にあり得る。札幌駅・大通など都心部行きのバスは、更に都心部での渋滞も含めると、30分程度は覚悟する必要があるときもある。

特に、深夜から早朝に大雪が降った場合は、除雪が追いつかない場合や、除雪が終わっても道幅が狭くなり、車の流れが悪くなる。

会社の方も皆分かっているため、それで会社に遅れても怒られることはないであろうが、出来る限りは、地下鉄・市電の利用をおすすめする。

❷地下鉄とバスの乗り継ぎ運賃制度がある

札幌には、地下鉄からバスに乗り継いだ場合、地下鉄料金とバス料金を合わせた額よりも割引になる乗り継ぎ運賃制度がある。この乗り継ぎというシステムは、地元民には当然の制度であるが、全国的にはあまり馴染みがなく、最初は戸惑うと思われる。

(京都や大阪では導入されているようだが)

バス札幌市内の乗継指定バス停から、地下鉄の乗継指定駅へ乗り継ぐ場合に、乗継料金でバスと地下鉄が利用できまるが、例としては、

地下鉄200円区間とバス210円区間乗り継ぎで、330円(90円割引
地下鉄250円区間とバス240円区間乗り継ぎで、390円(100円割引)

北海道札幌市の市営地下鉄線と市電・バスとの乗継割引運賃を表にした大通駅の掲示表の写真

乗り継ぎ割引を受ける方法は、後段の「乗り方・料金(運賃)の支払い方」にて。

❸100円バスというお得区間

北海道札幌市の100円バスの区間を説明しているバスの掲示の写真

北側は→札幌駅、中央は時計台前や大通、東側は~サッポロファクトリー、南側は狸小路を通り南4条(すすきの)、西側は西7丁目までの区間で、中央バス・じょうてつバス・ジェイアールバスの3社の対象路線に100円で乗車できる。

3社に分かれているバス路線をうまく使い分ければ、かなり便利な仕組みである。
例えば、札幌駅からサッポロファクトリーまで、14:00頃に利用する場合(札幌駅前バス停は、エスタ・東急百貨店・みずほ銀行の3個所ある)

みずほ銀行発・・・14:10・23・40の3本
東急百貨店発・・・14:03・40の2本
エスタ発・・・14:00・10・22・25・30・34・46・55・58の9本
(じょうてつバスは、対象路線無し)

と、1時間に14本(4~5分に1本)の利用が可能。3つのバス停を使い分けることは、観光で来られた札幌初心者の方には少し難しいが、移住して慣れてしまえば大丈夫であろう。

特にサッポロファクトリーは、地下鉄利用の場合、大通で地下鉄を乗換える(南北線→東西線)必要があり、徒歩であれば15分~20分程度かかるので、バスの利用が便利(大通やすすきのなら地下鉄南北線で乗り換え無し)。

1つ、注意しなければならないのが、現金払いの場合のみという点。うっかりICカードで乗車してしまうと通常運賃の200円かかってしまう。

❹冷房設備あり

地下鉄はないが、バスには冷房設備がある(JRもあり)。中央バスでは、冷房使用で28度調整を目安にしているそう。

❺バス車内で傘を販売/ジェイ・アール北海道バスのみ

ジェイ・アール北海道バス1社のみであるが、バス車内で、傘が300円で販売されている。全国的にも珍しいようで、他の例は4~5社程度。

乗り方・料金(運賃)の払い方

札幌でのバス乗降方法は、別段珍しいわけではなく、地方へ行けばごく当たり前の方法であるが、東京しか知らない方用に、少しだけ紹介する。料金支払いは、後払い方式だが、現金払いとICカード支払いとで、その方法が異なる。

現金払い

北海道札幌市の円山公園バスターミナルに停車中のジェイアール北海道バスの車体の写真北海道札幌市を走るバスの整理表取り口の写真

<乗車>
・前方と真ん中にドアがあるので、真ん中(やや後方)のドアから乗車する。
(ドアが1つしかない場合もあるようで、その場合はそのドアから)
・乗車の際、乗り口目の前にある整理券発行機から整理券を取る。
料金は一律ではなく、乗った区間により変わるため、この整理券がどこから乗ったのかの証明になる

<降車>
・車内アナウンスで降りるバス停名が流れたら、降車ボタンを押す。
・バス停に到着するまでに、整理券の番号と運賃表を照らし合わせて、運賃を確認。
・バス前方ドアより降りる際に、運転手横の運賃箱に整理券と現金を入れる。
(両替も運賃箱手前の両替機で可能)

ICカード

真ん中後方のドアから乗り、前方のドアから降りるのは同じだが、整理券は不要で、乗る時と降りる時に読み取り機にカードをかざすだけで、自動精算となる。

利用できるカードは、Kitaca・Suica・PASMO・ICOCAなど全国相互利用の交通系ICカードの他に、札幌の地下鉄・市電・バス用のカードであるSAPICAもある。

SAPICAなら、バスや地下鉄・市電利用時にSAPICAを使って支払うと、運賃の10%がSAPICAポイントとして自動的に貯まるが、札幌周辺のみでの利用に限られ、他地域のカードと相互利用はできない。

両替

千円札以外の紙幣(一万円札、五千円札、二千円札)は、バス車内の両替器で両替ができない。運転手が手元に持っていれば、応じてくれることもあるが、確実ではないので、千円札か小銭またはICカードを必ず用意しておく必要がある。

割引を受けるためには、現金払いとICカードで、その方法が違う。

乗り継ぎ割引を受ける場合

<現金の場合>
バスを降りるときに、バス運転手に地下鉄乗り継ぎであることを申し出て、バス料金+120円分を支払うと、乗継券を貰え、その乗継券で地下鉄に乗車できる。

その乗継券で乗車できる範囲は地下鉄の区間1(200円分)まで。それより先の駅で降りる場合は、降車駅の精算機で精算が必要となる。地下鉄運賃の差額だけで、精算の面倒はあっても、割引のメリットはそのまま活かされる。

<ICカードの場合>
こちらは便利で、バスを降りるときに、ICカードを読み取り機にかざすだけで、運転手への申し出は不要。この時、バス通常運賃分だけが引き落とされる。

バスを降りたら、そのまま地下鉄に乗車。地下鉄を降りるときも、地下鉄改札口にICカードをかざすだけ。この時に、地下鉄乗車区間に応じた乗継割引料金が、自動的に精算される。

但し、バスと地下鉄で同じICカードを使わないと、割引は適用されない。SAPICAとKitacaの両カードを持っている方は、別々に使わないように注意が必要。別々に使った場合、自動的に普通の運賃が精算されるだけなので、損をしたことに気が付けない。

また、両カードを2枚重ねて入れると、地下鉄でもバスでも読み取り機が反応しなかったり、変に反応してしまうことがあるので、これも注意が必要。

最初に記したが、乗り継ぎ割引適用のバス停が条件。同じバス路線でも、割引対象でないバス停がある。バスが地下鉄駅に到着する時に、バス運転手から対象のバス停について案内放送がある。

最後に/札幌移住なら失敗後悔の確率は低い

札幌でのバス利用一番の弱点は、やはり雪による遅延です。到着時刻の遅れも困るが、バス停でバスを待つのもたいへんです。できれば、地下鉄駅付近に住み、地下鉄駅付近に通えるような環境がベストで、北海道で地下鉄があるのは札幌だけです。

それでも、特に通勤時間帯のバスはけっこう混んでいます。それだけ地下鉄を利用できない所にお住まいの方が多い訳ですが、地下鉄駅付近の住宅費がビックリするくらい高いという訳でもありません。

【出典・参考・参照元】
●札幌市公式ホームページ – City of Sapporo  httpss://www.city.sapporo.jp/
●市営交通/札幌市交通局
httpss://www.city.sapporo.jp/st/
●北海道中央バス
https://www.chuo-bus.co.jp/

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