札幌は、人口が200万人に近く、北海道で一番大きな都市ですから、多くの方々が様々な理由で引っ越しされてきます。
勤務先の転勤や学校への入学といった数年間のために引っ越して来られる方、リタイア後だけでなく若くしても北海道に快適生活を求め「移住」してくる方もいます。
その中には、札幌での生活経験もなく、実生活情報が少ないままに住む場所を決めなければならない方も多いことでしょう。
特に、会社の転勤命令で急遽引っ越しが決まった方などは、少ない情報と短時間の中で、下手をすれば現地を見ることなく不動産物件の画面・ペーパーだけで決めざるを得なく、住み始めてみて後悔するという方も多いと思います。
そこで本サイトでは、そんな方々に最寄駅をどこにすればよいかを決めるお手伝いとして、札幌市営地下鉄3線(東西線・南北線・東豊線)の44駅(さっぽろ・大通を除く)について、その駅付近に引っ越しをすると、どのようなメリットとデメリットがあるのかをまとめてみました。
今回は、東豊線の「学園前」駅についてです。
まず先に「メリット」と「デメリット」をまとめ、続いて、メリット・デメリットの根拠にもなる、その駅の「交通の利便性」「買い物の利便性」「駅の発展性」について、具体的なデータや店舗名などを順に並べました。
住む方の好みによって情報に対する善し悪し捉え方が違うので、できる限り個人的な感想は含めず、できる限り客観的にまとめてみました。
学園前駅に住むメリット
❶学園前駅は、札幌の都心部であるさっぽろ駅までわずか4駅6分という近い距離に位置しています。
タクシーを利用しても1,100円~1,200円程度と非常に交通の利便性に優れた地域です。
❷買い物についても、食品系スーパーマーケット・コンビニエンスストア・ドラッグストア・100円ショップと、日常の買い物における利便性は不足感を感じにくい程度に揃っています。
❸徒歩19~30分以内の距離に、南北線・東西線・市電の駅が14駅もあるように、いろんな利便性が、遠すぎず近すぎず、良い距離感で揃っている絶妙の地域です。
❹地域の注目度としては、札幌市の再開発計画において、現在ある札幌駅~大通~すすきの駅の地下通路(南北線沿いにある地下街)が、今後は東豊線の大通駅・豊水すすきの駅を通るループ化となる計画が検討されているので、東豊線が今まで以上に注目を集めるかもしれません。
地下がループ化すると、その周辺が活性化され、オフィス需要や商業的需要も高まりますので、東豊線沿線に住みたいという需要も高まり、東豊線の価値が増すことが想定されます。
また、2030年度に開通する北海道新幹線の札幌駅延伸に際しては、新幹線の札幌駅が東豊線寄りにでき、その隣に再開発事業(タワービルディングなど)が確定しているため、東豊線の利用者が増える可能性も高くなっています。
学園前駅に住むデメリット
❶都心部から近い割には、まだまだ割安感があるギリギリの地域でしたが、ここ2~3年は少し高騰しています。
札幌市のマンション市況は、2013年頃から高騰し始め、2016年頃には、札幌都心部の札幌駅・大通駅から西側の円山公園までを中心に札幌市中央区が、札幌市民には手が届かない価格帯まで高騰してしまいました。
その結果、札幌市民の家探しは郊外に関心が集まっていると言われており、その中でも都心部に近い学園前駅周辺は人気があります。
❷学園前駅の目の前には、買い物店舗や飲食店などがほとんど何もありません。
この地域の日常の買い物の利便性は、駅から5分~10分ほど離れたところにあります。
交通の利便性
札幌中心部・終点駅までの地下鉄所要時間
大通駅まで4分、さっぽろ駅まで6分、栄町駅まで17分、福住駅まで8分です。
札幌中心部からのタクシー料金
大通駅から学園前駅まで両駅間の距離で1,070円前後です。
(道路状況や走行経路等で多くかかる場合もあります)
新千歳空港までの交通アクセス
地下鉄(さっぽろ駅)からJR線(札幌駅から快速エアポート・15分間隔)に乗り継ぎの場合「6分+乗換+37分=43分+乗換時間」、直行バスはありません。
他路線の複線利用可能駅(徒歩30分以内)
❶菊水駅まで19分(1.3 km)
❷中島公園駅まで19 分(1.4 km)
❸平岸駅まで22 分(1.7 km)
❹中の島駅まで23 分(1.8 km)
❺山鼻9条(市電)まで24分(1.8 km)
❻バスセンター前駅まで26 分(1.9 km)
❼中島公園通(市電)まで26 分(2.0 km)
❽東札幌駅まで26 分(2.0 km)
❾すすきの駅まで27 分(2.0 km)
❿すすきの(市電)まで27 分(2.0 km)
⓫東本願寺前(市電)まで27 分(2.0 km)
⓬幌平橋駅まで28 分(2.2 km)
⓭狸小路(市電)まで28 分(2.2 km)
⓮資生館小学校前(市電)まで30 分(2.3 km)
買い物の利便性
買い物の利便性を計るために、各駅にある買い物店舗を店舗名と駅からの距離について、以下の通り抽出してみました。
➀どの店舗をどの範囲まで抽出するのか?について、こんな店舗が近くにあったら便利ではないか!という業態に絞り、またその業態店舗の利用方に応じて駅からの範囲(距離・分数)について設定を変えてみました。
②店舗までの距離を駅からの直線距離で表記している場合は、徒歩の目安分数は通る経路や歩く速度によって変わりますが、大よその目安としては次の通りで見て下さい。
直線距離800m・・・徒歩約10~15分
直線距離560m・・・徒歩約7~10分
直線距離400m・・・徒歩約5~7分
直線距離280m・・・徒歩約4~5分
③店舗のデータは2018年8月時点です。その後の出退店により多少の変化はありますので、その時点での正確性についてはご注意ください。
スーパー・コンビニなど日常の買い物店舗
❶スーパーマーケット/駅から直線距離800m以内
420m 東光ストア豊平店
520m ザ・ビッグ豊平店
690m ザ・ビッグエクスプレス平岸店
❷コンビニエンスストア/駅から直線距離280m以内
セイコーマート1店舗、セブンイレブン1店舗、ファミリーマート1店舗
このエリアにローソンはありません。
❸ドラッグスストア/駅から直線距離560m以内
260m アインズ豊平東光店
540m ツルハドラッグ豊平4条店
❹100円ショップ/駅から直線距離560m以内
530m ザ・ダイソービッグ豊平店
家電・衣料品など非日常的な買い物店舗
❶ファッション・スポーツ系店舗/駅から直線距離400m以内
260m しまむら豊平店
❷メガネ・コンタクト系店舗/駅から直線距離400m以内
該当する店舗はありません
❸家電量販店・PC系店舗/駅から直線距離800m以内
該当する店舗はありません
❹ホームセンター系店舗/駅から直線距離800m以内
350m ビバホーム豊平店
❺家具・大型雑貨系店舗/駅から直線距離800m以内
該当する店舗はありません
ファミレス・ファストフード・カフェ店舗
❶ファミリーレストラン系店舗/駅から直線距離800m以内
230m ヴィクトリアステーション旭町店
❷ファストフード系店舗/駅から直線距離400m以内
340m モスバーガー札幌豊平店
❸チェーン系カフェ店舗/駅から直線距離400m以内
該当する店舗はありません
ATM・スポーツジムなど生活に必要な施設
❶銀行・ATM店舗/駅から直線距離280m以内
すぐ近く 北洋銀行地下鉄学園前駅ATMコーナー
160m 北洋銀行北海学園ATMコーナー
160m 北海道銀行北海学園ATMコーナー
❷スポーツジム店舗/駅から徒歩15分以内
該当する店舗はありません
❸チェーン系書店/駅から直線距離800m以内
700m 文教堂平岸店
❹レンタルビデオ店/駅から直線距離800m以内
280m ゲオ札幌豊平店
駅の発展性
学園前駅の利用者数(2016年・1日平均乗車人員)は10,216人でした。
過去10年間の利用者数の推移は2006年の8,495人から2011年には8,807人と、前半5年間の伸率は103.7%、後半の5年間で116.0%、10年間トータルでは120.3%でした。
地下鉄3路線全駅の平均は107.8%で、南北線16駅の平均は98.5%、東西線18駅の平均が113.1%、東豊線14駅は116.6%でした。
札幌市営地下鉄の全49駅(さっぽろ2路線・大通3路線を各1駅ずつとして)のうち利用者数(乗車人員)では23位で、10年間の伸率では14位となります。
2016年までの10年間伸び率が、地下鉄全駅平均の107.8%を10%以上も上回る120.3%でしたから、かなり発展性のあったエリアであると言えます。
最後に
最後に、札幌市営地下鉄線の全46駅の中で、おススメの駅をご紹介しますので、よろしければ、駅名から飛んでみてください。
利便性からおススメの駅
各駅のメリット&デメリットを総合的に判断して、おススメの駅をご紹介します。
少しお高めでも良ければおススメの駅
利便性の割にリーズナブルな駅
住みたい街ランキングSUUMO-2018
1位:さっぽろ
2位:円山公園
3位:大通
4位:琴似
5位:麻生
6位:新さっぽろ
7位:平岸
8位:桑園(JR線)
9位:中島公園
10位:北24条
※さっぽろ駅と大通駅は、本サイトで記事を作成しておりません(情報はいくらでもあるため)
※バスセンター前駅周辺の創成川イースト地域は、さっぽろ駅・大通駅周辺地域と重複します。
交通の利便性が良い(特色のある)駅
都心部:さっぽろ・大通駅の隣駅
・西11丁目駅
・バスセンター前駅
・北12条駅
・すすきの駅
・北13条東駅
・豊水すすきの駅