北海道に移住して学んだことから、札幌観光と札幌生活に本当に役立つ情報へまとめあげたブログです。

地震発生から10日間の実体験で得た「教訓」と「違和感」(北海道胆振東部地震)

2018年9月6日の午前3時7分、突然に全く予想していなかった大地震が発生した。そして、18分後の3時25分に北海道内の全295万戸が停電となり、所謂「ブラックアウト」という史上稀にみる現象に北海道は陥った。

そこから始まったこの10日間、初日は買い物に奔走する札幌市民と動きが取れずに呆然とする旅行者たち、2日目以降は徐々に状況は変わっていくがどう対応していったのか?

その間に様々な情報が流れたが、その情報欲しさに電源を求めた多くの人々、不安を煽ったりデマが流れたりしたSNS、情報の取り方については、今回改めて考えさせられた。

この10日間で得た「教訓」と「違和感」について、実感と情報を交え、まとめてみた。

尚、札幌在住の私からお伝えできるのは、札幌市内で起きていた状況だけである。それ以外については、世の中に出ている情報の方が正確であるため避けることとしたが、事前予想と事後の行政の対応方に関してだけは、私見を含め記させてもらうことにした。

最初に“全く予想していなかった地震”と記したが、なぜ予想していなかったのか?から始め→実際の震度が札幌市内でも場所により大きく違った点→発生当初から10日間の札幌市中心部での状況→教訓→情報の取り方→行政の対応方の順で記す。

札幌で地震が起きる可能性(予想)

地震を全く予想できていなかった理由は、札幌はこれまでも地震発生が少なく、特に中心部は今後も大きな地震が来る可能性が低い安全なエリアであると認識していた為である。

平成の30年間

平成の30年間で震度4以上の地震観測は1日(1日に2回)だけであった。

その1日とは、平成15年(2003年)9月26日の釧路沖を震源地とする地震で、十勝方面で震度6弱を観測した際、札幌では震度4が観測されている。

その前に震度4以上を観測したのは、昭和57年(1982年)3月21日の浦河沖を震源地とする地震で、その際に札幌市では東区や白石区の一部で震度5が観測されている。

※過去北海道で起きた大地震のほとんどは沖合を震源地としたものである。1993年1月に「釧路沖」で震度6、同年7月に「南西沖」で震度5、翌1994年10月に「東方沖」で震度6、しばらくして2003年9月に「十勝沖」で震度6弱。

しかし、今回の地震は、未知の断層によるものであった。そして、北海道の観測史上では初となる震度7であった。

政府/地震調査委員会の発表

政府の地震調査委員会から発表された「全国地震動予測地図」の2018年版で、今後30年以内に「震度6弱」以上の地震が起きる確率は、前年12月発表時よりかなり高まり、北海道釧路市が22%増の69%、根室市が15%増の78%であった。

しかし、これは道東方面(太平洋側の千島海溝)でのことであり、距離の離れた札幌市は1.6%と報じられていた。

しかし、同じ札幌市の中でも、下記の通り、いずれも10%未満という確率ではあるものの、区により5倍もの差があった。
中央区:1.6%
北 区:8.0%
東 区:8.0%
南 区:1.1%
西 区:1.3%
白石区:1.6%
豊平区:1.4%
厚別区:3.0%
手稲区:6.1%
清田区:2.3%

札幌市のホームページでは

札幌市は「第3次地震被害想定(平成20年作成)」の中で、札幌市内にも最大震度7の地震が起きる可能性があることを記してはいるが、「地震防災マップ」を見ると、地震調査委員会同様に中央区などの中心部は震度が低い方である。

三大都市圏である東京都48%・横浜市82%・千葉市85%・名古屋市46%・大阪市56%などと比較しても、札幌市中心部に大きな地震が来る可能性は確率的にかなり低い。

北海道内では大きめの地震があっても、札幌、特に地盤が固いと言われている中央区や西区など人気の住宅地では、特に大きな影響は受けないと安心しきっていた面が強い。

事実、今回の地震も、震度という揺れた大きさだけを見れば、札幌市中心部は大きいと言える部類では無かった。

次に、その震度について、札幌市の中でも場所により違いがあることも分かるよう記すので見て頂きたい。

札幌市内の震度

今回起きた地震は胆振中東部が震源地で、震源地に近い方から震度が強い傾向にあるであろうことは想像しやすい。しかし、こと札幌市内だけで見ると、震源地に近い・遠いという関係よりも、地盤の関係で震度の大きさが異なっている。

本震と一昨日朝の最新の震度4以上の余震について、札幌市の区別の震度を下に並べたので、まずは区ごとの数値をご覧頂きたい。一昨日の震度データは、気象庁の震度データベース検索にまだデータが無いため、テレビニュースで公表された震度を用いている。

9月6日午前3時6分(本震)

【6弱】東区元町
【5強】北区太平、北区篠路、北区新琴似、白石区北郷、手稲区前田、清田区平岡
【5弱】豊平区月寒東、西区琴似、厚別区もみじ台
【4】中央区北2条、中央区南4条、南区川沿、南区石山
【3】南区定山渓温泉
※データ出典元:気象庁ホームページ

9月14日午前6時54分(余震)

【3】東区
【2】北区、豊平区、白石区、手稲区、厚別区、清田区
【1】西区、中央区、南区
※各テレビ番組よりデータを参照

札幌市で震源地に一番近いのは南区であり、東区や北区は中央区や南区より北側、震源地から遠い位置にあるが、札幌市の中では震度が強い方であった。

札幌市のホームページに「建物全壊率図」と「液状化危険度図」というマップもある。こちらも見てみると、どのエリアで危険確率が高く、今回はそのうちのどの地域があてはまってしまったのか?参考にできる。

httpss://www.city.sapporo.jp/kikikanri/higoro/jisin/jbmap.html
ホーム > 防災・防犯・消防 > 災害に備える > 災害危険箇所図(ハザードマップ) > 地震防災マップ

ここでのポイントは、札幌市の中心部である札幌市中央区は、震度4であり、揺れによる直接的な大きな被害は受けていないことである。

札幌市内での揺れによる直接的な大きな被害は、清田区の液状化現象と東区の東15丁目屯田通の地面陥没であり、中央区ではそのような大災害は起きていない。

しかし、その中央区でも、言い方はどうか?だが、大きなパニック状態に陥ったので、次にその状況を時系列で追ってみた。

地震当日から10日間の札幌市内の状況

地震発生~夜明けまで

9月6日(木)の午前3時7分、大抵の人はその揺れにより飛び起きたであろう大きな揺れを感じたと報じられているが、中央区では震度4である。恐らく住んでいる建物の構造・住んでいる階数により揺れ方は違っていたはずである。

そして、18分後の3時25分に北海道内の全295万戸が停電となり、所謂「ブラックアウト」という現象が始まった。

しかし、この18分間はテレビで地震速報が見ることができ、札幌市は北区で震度5だが中央区は4、南区は3か4である(速報は、だいたいこの3地区しか出ない)。深夜であったこともあり、そのまま安心して寝てしまった人も多い。

ところが、ここから情報の取り方によって、人々の行動が大きく異なる。

情報をより知りたがる人たちは、ニュースよりもインターネット情報、特にSNSに走る。18分後に停電になってもスマホにかじりつき、次にとった行動はコンビニに走ることであった。

停電により、街の街頭は全て消え、信号も全て消えてしまっている。そして深夜3時半という頭が正常に働いていない中で、大きな道路も横断しながらコンビニに走った人たちがいる。

マンションから通りを見ていると、暗闇の中を懐中電灯(スマホかも?)の明かりが大きく揺れ動いているのがよく見えた。

特に、これによる交通事故などは発生していないが、少し危険な行動のような気がする。テレビ報道では、家の中で飛び起きて、散乱する家のモノにつまずき骨折した人がいたそうである。

地震初日の午前中

午前5時を過ぎると、日の出を迎え少しずつ明るくなってきた。そして、朝の7時を過ぎた頃には、物資を求めて走り回る人の数が多くなっていた。

しかし、多くの店は開いていない。コンビニも、セイコーマートやセブンイレブンは開いていたが、ローソンやファミリーマートは閉まっていた。スーパーは、開店時刻より早めに開けたお店もあるようだが、基本的には開店時刻まで開かない店が多かった。

しかし、多くの人たちは右往左往、街中を彷徨っている。

彷徨う理由は様々であろうが、その大きな要因の根本は停電である。この日は快晴であったので、家の中は明るかったはずであるが、停電が様々なパニックを引き起こした。

一番大きいのは、情報が取れないことによる不安である。いつまで、どうすれば良いのかが分からない。ニュースが見られない中、SNSに情報を求めた人は多く、このSNSの情報が良くも悪くもパニックに拍車をかけた。

あの店は開いていてまだ水があったとかの情報があれば、その店に走る人もいる。停電は1週間以上続くらしいという情報は、必要以上の買い占めに走らせた。

私が札幌中心部を見て回った限りでは、走るお店によって明暗が分かれたように思う。

コンビニは、セブンイレブンは開いていたが、モノはほとんど残っていなかった。セイコーマートは神対応的な賞賛をネット上で集めていたが、私が見た範囲のお店は閉まっていた。ローソンもファミリーマートも閉まっていた。

要は、コンビニは夜中に走った人たち以外には役に立たなかった。

スーパーは、大行列で購入できるモノもかなり限定されていた。しかも、何のご案内も無く、ただひたすら並ばされたお店もあった。今回、一番パニックになっていた行先の1つではないだろうか。

私見では、一番役に立ったのは「まいばすけっと」であろう。店の中に入りモノを選ぶことができた上に、停電でレジは動いていなかったが、100円台のモノは100円で、200円台のモノは200円で清算してくれたので、行列も意外に早く順番が回ってきた。

しかも、食料品の種類・在庫が多いため、かなり多くの人まで購入できたようである。もちろん、冷蔵商品は停電のため購入できなかったが、パンやカップ麺・インスタントご飯類・缶詰類など、選択肢は多かったように思う。

一部に、100円台のモノを200円で売ったとして、「まいばすけっと」を非難する書き込みがあるが、これは一部店舗の誤りか書込み者の誤りかのどちらかであろう。私は何回か「まいばすけっと」へ行ったが、200円台のモノまで100円で売ってくれたことはあれ、逆の損害は一度も無かった。

しかし、一番ひどかったのは100円ショップかもしれない。電池や懐中電灯などを求め100円ショップを何軒も回ったが、一軒も開いていなかった。

ショッピングセンターやショッピングビルに入居の店舗は、センター・ビル自体が閉まっているためやむを得ないとは思うが、狸小路近くにあるDAISOは独立店舗であるが閉まっていた。交通も動いていなかったので、店員が揃わないためか?

地震初日の午後

午後から、一部の地域では電力が復活してきた。しかし、昼過ぎの政府の発表では「北海道全域が完全に復旧するには1週間以上かかる見通しだ」であった。

しかし、これが基かどうかは不明であるが、SNS上では、まるで全ての地域で1週間停電が続き、水道ももうすぐ止まるから水の確保をするべし!といったようなデマも流れた。

確かに、同じ札幌市中央区であっても、道を挟んで復旧のマンションと停電継続のマンションがあり、同じ地域でも明暗が分かれた。また、水道の利用可否もマンションにより異なっていた。しかし、SNSで言われるほどではなかった。

交通機関は、全てが止まっていた。地下鉄などは一口のシャッターが下り、中にも入れない状況であった。

9月に入り、北海道外の夏休みも終わっているとは言え、札幌市内は、まだまだ満室のホテルが多いようなシーズンである。

(ちなみに、札幌市は「民泊新法」への届け出が全国一多い都市である。それだけ年の半分・180日間は、旅行者の数が多く集中してくれる都市なのです。つまりは、特に6月~9月は、ホテルの稼働率も高いシーズンである)

街の中心部には、観光客や出張らしいビジネススーツにキャリーバッグを転がしている人たちがあふれていた。特に、大通公園には、いつも大勢の人で賑わうが、この日は一段と大勢の人で混みあっていた。賑わっていたのではなく、混みあっていた。

地震2日目

午後3時になっても、まだ半分以上が停電中であった。

物資確保のパニックは、2日目も続いていたが、やはりスーパーでの行列が多かった。コンビニは陳列もお客様もガラガラの状態。100円ショップも閉まったまま。

ガソリンスタンドへは直に見に行っていないが、テレビ報道によると、長蛇の列ができていた。中には営業していないスタンドに長蛇の列ができている。もうすぐオープンするのでは?との見込みで並んだ車の行列に、そうとは知らずに、行列ができている=ガソリンが入れられると勝手に思い込んで並んだ車も少なくない。

地震3日目の土曜日

また一段と朝から大行列ができていたが、年齢層を見ると、平日は会社で来られなかった人たちが休みの土曜日になって、ようやく買い出しに来たものと思われる。

3日目にしてやっと、100円ショップが営業再開した。営業開始とともに混雑したのは懐中電灯や電池が陳列されているエリアのみである。そして、10分後には全て売り切れてしまった。

地震5日目・月曜日以降

翌月曜日からの北海道系テレビ番組は、地震の災害情報や電力復旧の見込み・節電・交通などの情報系はもちろんのことだが、停電時に役立つ情報や食材ごとの店頭陳列復旧情報などが多く取り上げられていた。

SNSでのデマに踊らされた人たちも、確実性の高いテレビ情報が得られるようになり、行動にも落着きが見えてきた感じが出てきた。テレビ局も、ここぞとばかりに「SNSでのデマ情報に注意」するよう呼びかけていた。

小学校も札幌市内では再開したものの、食料調達不足から給食の復活は、水曜日からとなった。つまり、月・火曜日は午前中のみの授業であった。

各店舗も、月曜日から週末までに徐々に営業再開や食料の陳列復旧などが進んでいったが、企業により、その違いはあった。そしてその違いを、例えば休業している店舗があるなどのマイナス情報に対し、正直に伝える企業とそうでない企業があった。

例えば牛乳は、森永乳業と明治では量は少ないが月曜日から店頭に並べることができたが、雪印メグミルクでは火曜日の時点でもまだ生産開始ができないでいた。その後も各社とも牛乳は手に入ってもヨーグルトなど乳製品が手に入り難い状況が続いた。

飲食店では、大戸屋や丸亀製麺ではメニュー数の限定や食材が無くなり次第営業終了などとなったが、すき家やなか卯などのゼンショーホールディングスは、独自ルートでの食材仕入れのため食材に影響なく平常営業であった。

コンビニ系では、「〇店営業・〇店休業」「〇店営業」「〇店全店で営業」と伝え方に違いがあった。恐らく「〇店営業」となっていた企業は休業店舗もあったが、それを隠した発表にしてほしいとテレビ局に頼んだのではないかと推測できる。

あくまでも推測なので、その企業名は控えたいが、地震当日も人がいるのに閉店にしていた企業店舗でもあり、私見としては信用できない残念な企業であると言わざるを得ない。

交通系は、地下鉄も市電もほぼ平常通り(節電による通勤時間帯以外の間引き運転以外)、バスも平常通りに復旧したが、JR線は、快速エアポートだけは早々に平常通りとなったが、特急はじめ地方路線は復旧がかなり遅れ、未だに復旧できていない地方路線もある。

そして10日目の昨日と本日現在

札幌市内中心部では、ほぼ元の日常生活に戻っている。まだスーパーやコンビニなどで不足しているモノもあるが、スーパーの方がかなり欲しいモノが手に入るようになった。コンビニは、入荷はあるが無くなってしまうということか?午後には品薄状態である。

今一番深刻なのは、宿泊観光業界かもしれない。自家発電装置なども入れて、札幌秋の大イベントであるオータムフェストは、1週間遅れではあるがスタートできていて、テレビ報道では賑わっているようであるが、北海道内のホテルや旅館ではキャンセルが続出している。

恐らく、平日になればオータムフェストもガラガラになるかもしれない。同じく大通公園・夏の大イベントであるビアガーデンは、平日でも大賑わいであった(ビール会社による差はあるが)。

週末は札幌市民だけでも賑わうであろうが、平日は観光客がいないと厳しいのではなかろうか。

しかし、アジア人観光客の聖地と化している狸小路商店街(大通とススキノの中間)は、先週の金曜日に行ってみたが、意外にも人出があり驚いた。ドラッグストアは暇そうな感じのお店もあったが、商店街通路には人がいた。

しかし、ラーメン・スープカレー・寿司などの超有名人気店は、普段は行列で2時間待ちが当たり前のようなお店でも、今なら並ばずに入れるとネットで噂になっている。写真付きで空席の写真を見たので、確かな情報であろう。

諸々、もう少し様子を見る必要がありそうだ。

地震から得た「教訓」

➀地震の揺れが小さくてもパニックが起きる

今回起きた北海道のブラックアウトは、異例中の異例であろうが実際に起きたこと。3.11でも発電所の事故により電力不足が大きな問題になった。自分の場所は小さな揺れでも、停電等の大きな影響を受け、パニックにすらなる。

過去の地震による大災害も今回の災害も、揺れによる家屋等の倒壊というよりも、揺れによる土砂崩れや液状化など、普段に地震=揺れることによる災害イメージとは違う災害が多いように感じる。

実際に札幌市の中心部は、中心部で起きた事故ではなく、遠く離れた震源地の近くの発電所の事故により停電となり、停電そのものよりも、情報不足や情報の行き違いなどによるパニック、電力とは関係ないと思われがちな水道やガスのストップも人々を苦しめた。

大地震確率の低い場所で、実際に起きた震度も低くても、パニックや非日常の苦労が発生するということである。

②事前の準備があればパニックは防げる

スーパーやガソリンスタンドなどにできた大行列は、もしかしたら過剰反応であったかもしれない。SNS情報に踊らされた人たちも多かったであろう。

しかし、事前の準備があれば、スーパーやガソリンスタンドに駆け込む必要は無かった。多くの人が準備しておけば、準備できていなかった人たちだけが駆け込むので、大行列やパニックにはならない。

その準備は、一週間分が必要である。3日分程度の蓄えだと、やはり心配になる。特に今回は停電が1週間続くといったような情報があったためかもしれないが、実際に一週間程度の停電は過去にあったようである。

札幌市の想定では、真冬の札幌に大地震が発生した場合、最大で8,000人の死亡者が出る可能性があるそうだ。そのうち6,000人は凍死である。

ヒートアイランド現象で暖かくなってきている札幌の冬とは言え、日の最高気温が氷点下となる日はかなりある。札幌市中心部では、周辺部にはあるマイナス20℃という世界は発生しにくいが、マイナス10℃はありえる。

食材や電力だけでなく、暖を取る手段も一週間程度はもっておきたい。

では、何を準備しておけばよいか?基本的にはいろんな情報があるので、それらを参考にすればよいのだが、今回感じたことは、「準備しておくモノ=品薄になるモノ」に重点を置くべきではないかと感じた。

但し、意外に知られていない便利な食料があることを今回勉強することもできた。

例えば、カップ麺はお湯が必須であると思い込んでいたが、実は水でも25~30分で食べられるようになる。

また、ツナ缶はツナにティッシュなどをひも状にしてつけて火をつけると、ローソクのようになるそうだ。但しノンオイルのツナ缶ではダメ。使い終わった後も食べることが可能でもあり、サラダオイルを継ぎ足せばローソク代行として長持ちもするそうだ。

警視庁警備部防災対策課がTwitterなどで情報公開しているそうなので、一度読んでみると、へ~っと読んで面白くためになる情報が見つかるかもしれない。

③SNSの情報には要注意

確かにSNS情報は、携帯電話基地局の予備電力が続く間は、停電中でもインターネットが使え情報入手が可能である。しかも、テレビ情報などに比べ、細かな情報が入手できるため、具体的にどの店に行けばよいかの情報も得られる可能性がある。

しかし、それがデマである可能性もある。今回発生した悪意のあるデマでないにしても、個人が勝手に判断した情報であるので、間違っている可能性も高い。テレビ局のように責任のある人たちではないから、未確認情報が多くなる。

「やっぱり、こんな時はSNS情報が一番!」という書き込みをしている人が、過去自分が発信した札幌地震情報のアクセス数が今回の地震発生時に増大したと喜んでいた。

札幌は地震が少ない!と、もろ手を挙げて発信した情報は外れたのに、アクセス増大を喜んでいる発信をしているという愚かさに、社会人としての責任感の無さを感じずにはいられない。

「セイコーマートの神対応」情報にしても、一部の店舗で行われた対応が、まるで全てかのように伝えられる、情報の偏り方に怖さを感じる。実際に状況を見てきた者からすれば。

この情報の偏りは大出版社が発行している情報本でもあることである。ただ、その発信者の責任感が、基本的には出版社やテレビ局などの方がある確率が高いため、信用できる情報である確率は高い。

④行動は慎重に見極めてから

上記のとおりであることに加え、自分の状態も非日常である地震という状況にパニックになっていることを自覚した上で行動するべきである。

地震が起きたからといって、すぐに飛び起き、家具のある寝室を離れテーブル下に潜り込むためにリビングに向かうのは危険行為である。揺れにより何が床に落ちているか分からないからである。

懐中電灯などで、よく確かめながら歩いていく慎重さが必要である。

また、物資確保の買い物行動も、どこへ駆け込むべきか?よく考えてから行動しないと、2時間並んだのに何も手に入れられなかったという人もいる。先ほどの営業していないガソリンスタンドに並んでいた例もそうである。

俊敏な行動力も時には必要であるが、まず考えてから行動する方が、地震の場合には良いケースが多い。

⑤状況は変わる

買物に駆け込む先として、地震当日は、大型スーパーマーケットより小規模食品スーパーの方が、より早くより多くのモノを入手することができた。

しかし、今では逆転していて、小規模スーパーよりも大型スーパーの方が品揃え含め買い物はしやすい。

10日間の間に、多くの人たちが、スーパーにできた大行列を実際に経験したり、テレビニュースで見たことにより、スーパーへ行くことを避けるようになった結果かもしれない。

乾電池などは未だ不足していると言われているが、家電量販店に行けば一定程度は揃っている(フロアによっては売り切れているが、店舗内で全く変えない訳ではない)。

状況は変わっていくので、日々の経過の中でよく状況を見極めながら行動する必要があるが、それとともに、また仕事にかまけて地震への準備を後回しにしないよう、今のうちからしっかり準備に取り組む意識を忘れてはならない。自分の危機意識も変わってしまうのだから。

情報のあり方

SNSのメリットとデメリット

メリットは些末なことまで欲しい情報が手に入るかもしれないという点で、デメリットは、それがデマかもしれないし、その情報のせいで自分が欲しい時には無くなっているかもしれないという点。

パニックの中で過剰反応を示すのは、自分だけでなく他人も同じこと。うまく見極められれば役に立つが、うっかり乗っかるとひどい目にあうかもしれない。

SNS中心に、Web上での情報発信者は、よくも悪くも責任が無い。だから気軽に些末なことまで瞬時に発信できるが、それが他人に迷惑をかけるとも思っていない。

テレビのメリットとデメリット

メリットは、テレビ局としての責任があるので、確認なしに情報を発信するようなことはしない。デメリットは、その企業としての責任と発信量に限りがあることから、ニッチな情報は提供してくれない点であろう。

持っておいた方が良いラジオ

今回、多くの人が痛感したことは、充電切れによりスマホから情報が得られなくなること。Auやソフトバンクはつながったが、ドコモはつながらなかったという情報もある。

充電式のラジオを持っていれば、情報を得られなくなるという不安・ストレスからは解消されるので、今持っていない方は安いので購入しておいた方が良いかもしれない。

行政の動きについて

今回、政府の中で一番活躍したのは経済産業省かもしれない。電力復旧への対応が迅速で、思っていたより早く電力は復旧したし、節電目標20%も一旦は無くなる状態まで回復した。

それに対し、他の省庁は何か具体的な働きをしたのか疑問である。

それなのに、今回の地震に関して、内閣総理大臣(9/9)・経済産業大臣(9/11)・国土交通大臣(9/13)・総務大臣(9/14)の4人の大臣がバラバラに北海道へやってきた。

その度に、北海道知事や札幌市長が出迎え、深々と頭を下げているシーンがテレビでよく流れていた。

以前から縦割り体制の融通の利かない行政府に対し、問題視する声が出ることがあるが、今回も同じことが言える。

なぜ、3大臣はバラバラに来たのか?地震発生後視察に来るまでの日数がバラバラということは、現地視察をする必要性の優先度合いが、大臣によって異なっていたということか?

最初に来た安倍首相はじめ随行の関係役人が、各省庁に視察結果を伝えれば良かったのではないか?または、大臣でなく他の役人が来て視察すればよかったのではないか?

各大臣に頭を下げることで、より北海道の復興にお金を出してもらえるなら、北海道知事も札幌市長も出迎えに行く必要があるのだろうが、他にもやるべき仕事があるはずである。もっと大変なのは、知事・市長の周りの人たちや現場の人たちではなかったか?

各大臣が来て話した内容は、仮設住宅の問題や普通交付税の一部を繰り上げ交付する件など、現地視察に来る日まで検討してなかったわけでもあるまいし、お土産のように話していったのはどうも腑に落ちない。

来なきゃ来ないで、あの人は現場を見もしないで!と言われる面もあるであろうが、であれば、4人まとめて来れば良いのではないかと疑問に思うのは私だけであろうか?

地方交付税など国に逆らえない北海道の宿命なのか?

最後に/札幌移住なら失敗後悔の確率は低い

今回の地震は、政府地震調査委員会が想定していたものでもなければ、想定された活断層でもありません。

全く見えない未知の断層のようであり、日本全国どこでも起きる可能性のあるものだそうです。

しかし、そうは言っても一定の確率はある訳で、札幌市中央区や南区であれば、停電は免れられなくても、その他災害には出会わなくても済むかもしれないですね。

今回痛感したことは、選択肢が多いに越したことは無いという点です。こっちのスーパーが駄目ならあっちのスーパーはどうか?ローソンが駄目ならセブンイレブンは?セイコーマートは?など、全てあたってみれば、どこかで何とかなる可能性があります。

やはり、そのような点を考慮すると、札幌市の中心部もしくは地下鉄沿線の商業規模の大きなエリアが無難ではないかと思います。

もちろん事前の準備は万全に!ですが、それでも抜けていたモノや想定外に必要になるモノが発生した場合に、選択肢が多くあった方が安全です。

普段はネット通販やネットスーパーでも良いかもしれませんが、いざという時のことも踏まえれば、利便性の高い地域を選んでおいた方が良さそうです。そういった場所が札幌市内では地下鉄沿線に多いのです。

3.11のとき、自宅まで帰るのがたいへんであった方も多かったですよね?札幌なら通勤先から自宅まで歩ける範囲に、いくらでも自宅を構えることが可能です。

今は北海道を避けたくなる気持ちはあっても、今後に向けては、札幌は検討してみて下さい。

長くなりましたが、以上です。

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