北海道に移住して学んだことから、札幌観光と札幌生活に本当に役立つ情報へまとめあげたブログです。

北海道移住の後悔&失敗談“クマ目撃多発で緊急会議!怖い!”を検証

昨日2018年7月25日に、札幌市内でクマの目撃が相次いでいることを受けて、札幌市が、札幌市担当者の他に北海道警察や専門家など合わせて20人以上を集めた緊急対策会議を開いたと、ニュースになっている。

7月までの合計出没情報件数が、2009年以降最多の数値となったとのこと。ニュースを見る限りでは、全容が良くつかめないため、各種データや過去の記事などを参考に、独自の検証を行ってみた。

過去の件数・出没の多い地域・話題になったこと・専門家の意見などをまとめた。

過去データ

2012年以降の月別・期間計件数

4~7月計・年間計

テレビニュースでは2009年からの4~7月計の棒グラフが出ていたが、札幌市HPには2012年からのデータしか無かったので、2012年~2017年の数値と2018年7月24日までの報告一覧の手計算で作成した。

4-7月計年間計
2018年98
2017年59106
2016年2233
2015年4182
2014年5489
2013年34105
2012年76167

テレビニュースの棒グラフでは、2009年の30件台から2012年の70件台まで毎年上昇し続けた後は、2016年の20件台に向け沈静化されてきたようなグラフになっており、2012年以降のデータは、上記データと一致している。

2017年からぶり返し増加、2018年は過去最高の2012年を軽く上回ってしまった。

2012年~2017年の月別

4月5月6月7月
2018年5164433
2017年3181127
2016年4675
2015年671315
2014年6112611
2013年712411
2012年762736
8月9月10月11月
2017年1715123
2016年5032
2015年29822
2014年23732
2013年1130216
2012年4629132

昨年2017年は7月がピークで8月から沈静化していっているが、それ以前は8月がピークとなっているので、今後更に増える可能性はある。

情報が多いエリア

区別・年別

中央区南区西区手稲区
2018年58913
2017年59613
2016年13010
2015年37053
2014年1450173
2013年1271164
2012年34109116
清田区豊平区
2018年00
2017年10
2016年10
2015年10
2014年41
2013年11
2012年34

圧倒的に南区が多く、続いて中央区・手稲区・西区となっているが、要は山を有する区である。

2018年4月~7月で多い地域

断トツの南区の中でも、更に区以下の地名まで、総件数の他に目撃だけの単独件数も、分類してみた。

総件数目撃件数
南区藤野2814
南区簾舞145
南区豊滝105
南区真駒内98

2年前2016年からのデータも見てみると、多い方から10地区は、(1)南区藤野(2)南区簾舞(3)南区豊滝(4)南区定山渓(5)南区自然歩道藻岩山ルート(6)南区常盤(7)南区藻岩山(8)南区真駒内(8)南区砥山(8)南区白川市民の森の順であった(8位は3地域が同数)。

藤野・簾舞・豊滝の3地域は2016年2017年2018年と2年半変わりなく上位であるが、真駒内が8番目から4番目に急増している。しかも、足跡やフンなどの痕跡情報を除いた目撃情報だけで見ると、2番目の多さである。情報9件のうち8件が目撃情報であり、気になる所だが・・・

過去の経緯

かつては札幌近郊では絶滅状態だった

1980年代後半は、札幌近郊の石狩西部地区の山々では、ほぼ絶滅に近い状況であったそうだ。

1960年代から1990年までの北海道では、出没や被害の有無に関係なく、奥山まで入り込んだ徹底的な春グマ駆除が、北海道庁の全道的な政策として実行されていたためである。

また、かつては狩猟者も多く、春グマ駆除以外にも狩猟での捕獲や、春以外の時期でも出没情報があれば即捕殺する駆除が積極的に行われていたためでもある。

2011年には全国ニュースにまでなっていた

2011年10月5日~8日にかけ、藻岩山から旭山記念公園・円山公園を抜け北上していく出没情報がMAPで示され、大々的なニュースとなっていた。

さすがに円山公園という住民の多いエリアで目撃されたことは、大事であったようである。

しかし、この時に今後もクマの出没は増加する可能性があることを示唆していた記事もあり、北海道庁が動くべきなのに動かないという嘆きのご意見でもあった。

こんな所にも出没していた

高級住宅地である円山公園付近ほどではないものの、人が多く出掛ける次のような場所でも、クマの目撃がああった。

・ゴルフ場・・・真駒内CC藻岩コース、滝のCC、札幌テイネGC
・観光地・・・チューリップで有名な滝野すずらん丘陵公園(2013年・2017年の2回)
・スポーツ施設・・・Fu’s(フッズ)

人災も起きている

➀三毛別羆事件
1915年(大正4年)12月9日 – 12月14日にかけて、北海道苫前郡苫前村(現:苫前町)三毛別(現:三渓)六線沢で起きた事件で、エゾヒグマが数度にわたり民家を襲い、開拓民7名が死亡、3名が重傷を負った。

②石狩沼田幌新事件
1923年8月21日、夏祭りの催し事を楽しみに出かけていた近隣住民らが帰宅の家路につき山道を歩いていたところをヒグマに襲われたというケースで、駆除へむかった猟師などにも死傷者が発生したため、最終的には5人が死亡、3名が重傷を負った。

③札幌丘珠事件
1878年(明治11年)1月11日から1月18日にかけて北海道石狩国札幌郡札幌村大字丘珠村(現:札幌市東区丘珠町)で発生、開拓民の夫婦を襲い、死者3名、重傷者2名を出した。クマは山から平岸~月寒~白石~雁来~丘珠まで移動したとのこと。

④福岡大学ワンダーフォーゲル同好会羆襲撃事件
1970年(昭和45年)7月に北海道日高郡静内町(現・新ひだか町静内高見)の日高山脈・カムイエクウチカウシ山で発生、登山中の福岡大学のワンダーフォーゲル部員が襲われ、死者3名を出した。

⑤秋田八幡平クマ牧場事件
秋田県鹿角市の八幡平熊沢外国有林内(十和田八幡平国立公園八幡平地域そば)にあったクマの動物園(テーマパーク、観光牧場)で、2012年6月に飼育員がヒグマに襲われ死亡した。

⑥十和利山熊襲撃事件
2016年5月から6月にかけて、秋田県鹿角市十和田大湯字熊取平と字田代平で、ツキノワグマがタケノコ採り客を襲撃し4人が死亡、2人が重傷を負った。

こんな調査も行われていた

2017年の8月に、札幌市と酪農学園大(江別)・道立総合研究機構(札幌)の合同調査により、札幌市の市街地周辺にある山林広範囲には、少なくとも合計33頭のヒグマ(うち11頭は子グマ)が生息していることが明らかになっていた。

札幌市街地周辺を網羅したヒグマ調査は初めてだそうで、前年の5月~11月に、中央区・南区・西区・手稲区・清田区・豊平区の6区で、市街化区域から約4キロ圏内にある山林全域を対象に、25地点に自動撮影カメラを設置して行った調査である。

対策

駆除した方が良いという意見

今回の緊急会議でもクマの駆除を検討しているようであるが、2011年の騒ぎの際にも、ヒグマへの継続的なプレッシャーはある意味必要だという考え方を発信している方もいた。

自然保護区でない札幌の山々では、狩猟などによって継続的なある程度の圧力をかけ続けることで、人は脅威であると学習させることが必要だそうだ。

しかし、銃規制の強化や趣味の多様化、狩猟者の高齢化などによって、狩猟人口が激減している現在の社会情勢では、困難でもあるそうだ。

ワナによる捕獲では、捕まったクマが殺されるだけで学習付にもならず、餌によって無実のクマまで広い範囲から誘引して捕殺することにもなるので、止めた方が良いようだ。

利尻島の件は?

利尻島に106年ぶりにクマの出没した件、目撃情報は無く痕跡情報だけの当初は、調査団も入った結果、人に危害を加える可能性はないから大丈夫的な話であった。しかし、設置カメラにクマが映ったことが確認されたとたんに急転した。

利尻・利尻富士両町が6月21日に、ヒグマの捕獲に必要な申請書を北海道に提出、捕獲許可申請書や銃器と箱ワナ設置に関する申請書などの書類だそうで、万一に備えて捕獲できるよう体制を整えたそうであるが、その後どうなったのであろうか?

ちなみに

クマは北海道に限った話ではない

人災の項目でも、東北地域での事件を載せたが、クマの恐怖は何も北海道に限った話ではない。

神奈川県ホームページによれば、県内にいるツキノワグマは40頭前後だそうで、山間部のもっと多い県となると、群馬県ホームページでは1000頭、山梨県ホームページでは723頭と、札幌市よりはるかに多い。

もちろん、北海道のヒグマをトータルすれば、圧倒的に北海道が多いであろう。土地面積が違い過ぎるので。

北海道はヒグマ、本州はツキノワグマ

本州でもクマの話題が出るが、北海道と本州ではクマの種類が違う。

環境省が2000~2003年度に行なった調査によると、北海道の約55%の地域にヒグマが生息し、本州の約45%の地域にはツキノワグマが生息しているとのこと。日本の国土の半分は、クマが生息していることになる。

但し、本州では、下北半島・紀伊半島・東中国地方・西中国地方のクマの個体群は孤立していて、生息数が少ないとされている。

四国も少なく十数頭から数十頭と推定されていて、絶滅が心配されているが、九州では既に絶滅した可能性が高いと考えられている。

ヒグマとツキノワグマは体の大きさも違う

ツキノワグマは、平均的な個体で、頭胴長(頭の先からお尻まで)は110~130cm、体重はオスが80kg程度、メスが50kg程度。

ヒグマは、成獣で頭胴長が200~230cm、体重は150~250kg程度、ツキノワグマ同様にオスの方がメスよりも大きい。

最後に/札幌移住なら後悔・失敗の確率は低い?

本ブログでは、北海道移住の様々な口コミやブログ・ニュース記事を検証しながら、北海道移住において失敗と後悔の無い計画づくりまで辿り着きたいと開設しましたが、恐らくは札幌移住が一番確率の高い移住先であると想定しています。

しかし、今回のクマの件、札幌市の場合、都心部のすぐ近くに出没するヒグマは、脅威ですし、増える可能性はあっても、急激に解決される(減少する)可能性は低そうですね。駆除が実施されれば別ですが。

札幌の中でも南区は要注意です。移住者でも検討する可能性のある地域としては、地下鉄南北線の駅もある真駒内でしょうか。真駒内公園でのランニングや散歩などは、大都会と大自然を両立させるにはもってこいの環境ですが、クマが心配でしたら、控えた方が良さそうです。真駒内公園付近でもクマの出没情報はありますのでね。

しかし、札幌市南西部の山沿いを外せば大丈夫でしょう。札幌市中心部でも公園はたくさんあり、緑・桜・花・紅葉なども十分に楽しめますからご安心ください。

<出典・参考元>
札幌市ホームページ
https://www.city.sapporo.jp/index.html

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