札幌は、人口が200万人に近く、北海道で一番大きな都市ですから、多くの方々が様々な理由で引っ越しされてきます。
勤務先の転勤や学校への入学といった数年間のために引っ越して来られる方、リタイア後だけでなく若くしても北海道に快適生活を求め「移住」してくる方もいます。
その中には、札幌での生活経験もなく、実生活情報が少ないままに住む場所を決めなければならない方も多いことでしょう。
特に、会社の転勤命令で急遽引っ越しが決まった方などは、少ない情報と短時間の中で、下手をすれば現地を見ることなく不動産物件の画面・ペーパーだけで決めざるを得なく、住み始めてみて後悔するという方も多いと思います。
そこで本サイトでは、そんな方々に最寄駅をどこにすればよいかを決めるお手伝いとして、札幌市営地下鉄3線(東西線・南北線・東豊線)の44駅(さっぽろ・大通を除く)について、その駅付近に引っ越しをすると、どのようなメリットとデメリットがあるのかをまとめてみました。
今回は、東豊線の「栄町」駅についてです。
まず先に「メリット」と「デメリット」をまとめ、続いて、メリット・デメリットの根拠にもなる、その駅の「交通の利便性」「買い物の利便性」「駅の発展性」について、具体的なデータや店舗名などを順に並べました。
住む方の好みによって情報に対する善し悪し捉え方が違うので、できる限り個人的な感想は含めず、できる限り客観的にまとめてみました。
栄町駅に住むメリット
❶栄町駅は、地下鉄東豊線の始発駅で、札幌の都心部であるさっぽろ駅まで6駅・11分、大通駅まで7駅・12分と交通の利便性が高い地域です。
❷丘珠空港までも1.4kmの近距離で、バスで5分・徒歩でも18分です。
❸栄町駅前にイオンがあり、駅の周辺には100円ショップやドラッグストアも揃っていて、日常の買い物は利便性が高い地域です。
❹現在ある札幌駅~大通~すすきの駅の地下通路(街)が、今後は東豊線の大通駅・豊水すすきの駅を通るループ化となる計画が検討されていますから、東豊線全体が注目される可能性があります。
地下がループ化すると、その周辺が活性化され、オフィス需要や商業的需要も高まりますので、東豊線沿線に住みたいという需要も高まり、東豊線の価値が増すことが想定されます。
また、2030年度に開通する北海道新幹線の札幌駅延伸に際しては、新幹線の札幌駅が東豊線寄りにでき、その隣に再開発事業(タワービルディングなど)が確定しているため、東豊線の利用者が増える可能性も高くなっています。
栄町駅に住むデメリット
❶日常生活に必要な買い物店舗が一様には揃っていますが、他の地下鉄始発駅に比べると、新さっぽろや宮の沢・福住・麻生などよりは利便性が劣ります。
あくまでも始発駅だからという観点で見るのであれば、他にもっと利便性の良い駅があるので、そちらとの比較をしてみることもおススメするといった感じです。
❷東豊線の反対側の話ですが、プロ野球球団の日本ハムファイターズが、2023年に本拠地を福住駅にある札幌ドームから北広島(ボールパークを新設)へ移転しますので、東豊線全体への人気度が落ちる可能性もあります。
❸新千歳空港への交通アクセスは、地下鉄&JR利用においては、少し遠い地域でもあり、直通のバスが発着していないので、少し不便な部類になります。
交通の利便性
札幌中心部・終点駅までの地下鉄所要時間
大通駅まで13分、さっぽろ駅まで11分、福住駅まで25分です。
札幌中心部からのタクシー料金
大通駅から栄町駅まで両駅間の距離で2,510円前後です.
(道路状況や走行経路等で多くかかる場合もあります)
新千歳空港までの交通アクセス
地下鉄(さっぽろ駅)からJR線(札幌駅から快速エアポート・15分間隔)に乗り継ぎの場合「11分+乗換+37分=48分+乗換時間」、直行バスはありません。
他路線の複線利用可能駅(徒歩30分以内)
❶札幌飛行場(丘珠空港)まで18 分(1.4 km)
❷百合が原駅(JR)まで29分(2.3 km)
買い物の利便性
買い物の利便性を計るために、各駅にある買い物店舗を店舗名と駅からの距離について、以下の通り抽出してみました。
➀どの店舗をどの範囲まで抽出するのか?について、こんな店舗が近くにあったら便利ではないか!という業態に絞り、またその業態店舗の利用方に応じて駅からの範囲(距離・分数)について設定を変えてみました。
②店舗までの距離を駅からの直線距離で表記している場合は、徒歩の目安分数は通る経路や歩く速度によって変わりますが、大よその目安としては次の通りで見て下さい。
直線距離800m・・・徒歩約10~15分
直線距離560m・・・徒歩約7~10分
直線距離400m・・・徒歩約5~7分
直線距離280m・・・徒歩約4~5分
③店舗のデータは2018年8月時点です。その後の出退店により多少の変化はありますので、その時点での正確性についてはご注意ください。
スーパー・コンビニなど日常の買い物店舗
❶スーパーマーケット/駅から直線距離800m以内
140m イオン札幌栄町店
200m ザ・ビッグエクスプレス栄町店
750m 卸売スーパー北42条店
❷コンビニエンスストア/駅から直線距離280m以内
セイコーマート1店舗、ローソン1店舗
このエリアには、セブンイレブンとファミリーマートがありません。
❸ドラッグスストア/駅から直線距離560m以内
250m サツドラ栄町店
❹100円ショップ/駅から直線距離560m以内
110m キャン・ドゥイオン札幌栄町店
家電・衣料品など非日常的な買い物店舗
❶ファッション・スポーツ系店舗/駅から直線距離400m以内
380m しまむら栄町店(北海道札幌市東区)
❷メガネ・コンタクト系店舗/駅から直線距離400m以内
110m メガネのプリンス栄町ダイエー店
130m 富士メガネ栄町店
❸家電量販店・PC系店舗/駅から直線距離800m以内
該当する店舗はありません
❹ホームセンター系店舗/駅から直線距離800m以内
該当する店舗はありません
❺家具・大型雑貨系店舗/駅から直線距離800m以内
該当する店舗はありません
ファミレス・ファストフード・カフェ店舗
❶ファミリーレストラン系店舗/駅から直線距離800m以内
260m ヴィクトリアステーション栄町店
❷ファストフード系店舗/駅から直線距離400m以内
該当する店舗はありません
❸チェーン系カフェ店舗/駅から直線距離400m以内
該当する店舗はありません
ATM・スポーツジムなど生活に必要な施設
❶銀行・ATM店舗/駅から直線距離280m以内
すぐ近く 旭川信用金庫栄町支店
90m 北洋銀行栄町支店
90m 北海道銀行栄町支店
140m 北海道銀行イオン札幌栄町店ATMコーナー
160m 北門信用金庫栄町支店
❷スポーツジム店舗/駅から徒歩15分以内
該当する店舗はありません
❸チェーン系書店/駅から直線距離800m以内
該当する店舗はありません
❹レンタルビデオ店/駅から直線距離800m以内
該当する店舗はありません
駅の発展性
栄町駅の利用者数(2016年・1日平均乗車人員)は8,561人でした。
過去10年間の利用者数の推移は2006年の7,176人から2011年には7,336人と、前半5年間の伸率は102.2%、後半の5年間で116.7%、10年間トータルでは119.3%でした。
地下鉄3路線全駅の平均は107.8%で、南北線16駅の平均は98.5%、東西線18駅の平均が113.1%、東豊線14駅は116.6%でした。
札幌市営地下鉄の全49駅(さっぽろ2路線・大通3路線を各1駅ずつとして)のうち利用者数(乗車人員)では33位で、10年間の伸率では15位となります。
利用者数としては、札幌市営地下鉄線の中でそれほど多い方の駅ではありませんが、2016年までの伸び率は119.3%と、札幌市営地下鉄線全駅の平均である107.8%を10%以上も上回っているので、発展してきた部類の駅であると言えます。
最後に
最後に、札幌市営地下鉄線の全46駅の中で、おススメの駅をご紹介しますので、よろしければ、駅名から飛んでみてください。
利便性からおススメの駅
各駅のメリット&デメリットを総合的に判断して、おススメの駅をご紹介します。
少しお高めでも良ければおススメの駅
利便性の割にリーズナブルな駅
住みたい街ランキングSUUMO-2018
1位:さっぽろ
2位:円山公園
3位:大通
4位:琴似
5位:麻生
6位:新さっぽろ
7位:平岸
8位:桑園(JR線)
9位:中島公園
10位:北24条
※さっぽろ駅と大通駅は、本サイトで記事を作成しておりません(情報はいくらでもあるため)
※バスセンター前駅周辺の創成川イースト地域は、さっぽろ駅・大通駅周辺地域と重複します。
交通の利便性が良い(特色のある)駅
都心部:さっぽろ・大通駅の隣駅
・西11丁目駅
・バスセンター前駅
・北12条駅
・すすきの駅
・北13条東駅
・豊水すすきの駅