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札幌の市電特集!乗り方~地下鉄との乗り継ぎ&8つの特徴を満載!

札幌市電(路面電車)は、札幌にある公共交通機関の中で、その利用者数が1~3番と大きな差をつけられた4番目の交通機関である。

<1日平均乗車人員・2016年>
1.地下鉄:619,945人
2.バス:   289,818人
3.JR:   218,894人
4.市電:   24,871人
※札幌市HPのデータより出典

昔は昭和2年に市営交通が発足して以降、札幌市中心部の交通のメインに位置付けられてきたが、地下鉄の開業などに押され、一時期は全面廃止も検討されるほどで、現在では1路線だけの運行となっている。

現状は、走行範囲が中央区に限られているが、大通・狸小路・すすきの・中島公園など需要の多いエリアを通っていること、札幌冬交通の不安材料である雪による運休や遅延が、JRやバスに比べ少ないことなど、都心部(中央区)においては活躍している。

特に、2015年12月に西4丁目(大通付近)とすすきの間を結びループ化したことで、乗車人員が1日あたり2,000人程度増えた。

しかし、昨年2017年4月に値上げ(例:おとな普通料金170円→200円)したことで、乗車人員が減少傾向にある。それでも収支は良化したが、赤字運営である。

そんな札幌市電(路面電車)について、いろんな角度からまとめてみた。

路線・所要時間・本数・乗り継ぎ可能駅

路線

全24駅が一周ループ、大通付近~狸小路~すすきの~中島公園付近~山鼻付近~ロープウェイ入口~伏見付近~札幌医大付近~中央区役所前など、札幌市の中心部を走り、一周約50分程度

地下鉄との乗り換えは、地下鉄南北線や東西線と並行している駅では、乗り継ぎ設定(割引運賃)もあり便利。詳しくは後ほど。

JRとの乗り換えは、隣接する駅がないため不便。大通~さっぽろ間を地下鉄1区間乗るか、15分程度歩く必要がある。地下鉄・大通駅へは、市電・西4丁目駅で降り徒歩3~6分程度で乗り換え(乗継料金適用で実質120円)が可能。

地下鉄との乗り継ぎ可能駅

<市電>   <地下鉄>  (駅間所要時間)
西15丁目   西18丁目  7~10分程度
中央区役所前  西11丁目  3~ 6分程度
西4丁目      大通           3~ 6分程度
すすきの      すすきの    3~ 6分程度
山鼻9条      中島公園    6~ 9分程度
静修学園前   幌平橋    7~12分
※「市電の西4丁目・狸小路・すすきの各駅」と「地下鉄の大通・すすきの・豊水すすきの各駅」は、いずれの駅でも乗り換えが可能。

電車本数

始発~・・・・・6時台に2本
日中・・・・・・・・・・・・・・1時間あたり8~11本 ※土日は0~3本程度少なくなる
~終電・・・23時台に2本

駅間の所要時間

1分:1区間  2分:16区間  3分:6区間  4分:1区間

路面電車(札幌市電)の特徴

❶ループ化で利用者急増

元々は、西4丁目(大通付近)~すすきの間は繋がっていないC型の路線であったが、2015年12月にこの区間が繋がることでループ化となった。

この繋がっていなかった西4丁目(大通付近)とすすきの、その中間の狸小路は人出の多いエリアでもあるため、繋がった効果は絶大である。

1日あたりの乗車人員は、全乗車人員ベースで約2,000人増、1割に近い乗車増加効果があった。

❷日本で初のサイドリザベーション方式

北海道札幌市の狸小路駅に停まる札幌市電(路面電車)の写真北海道札幌市の資生館小学校前に停まる札幌市電(路面電車)の写真

その新たに開通した西4丁目~すすきの間は、日本で初のサイドリザベーション方式を採用している。普通は、道路の中央にレールが敷かれ、駅は道路の真ん中にあるので、歩道から駅へ行くのに、車道(信号)を渡っていく必要があった。

例えば狸小路では、電車を降りてそのままアーケードに行けるので便利。ただ、レールが歩道側になったことで、ササラ電車による除雪が難しくなり、ロードヒーティング化をしている。

便利ではあるが、コスト面を考えると、全路線サイドリザベーション方式に変更するようなことは、難しいであろう。未だ赤字運営でもあるので。

❸ササラ電車(除雪車)

北海道札幌市の札幌市電(路面電車)の除雪車であるササラ電車の写真

「ササラ」とは竹製のブラシのことで、竹ブラシのように竹を細く裂いた円筒形の束のこと。この竹製ブラシを電車の前後にたくさん取りつけ、車輪と逆回転させながら、雪を跳ね飛ばしていく、ササラで雪を掃きながら走る除雪車が、ササラ電車である。

路面電車のレールに積もった雪をそのままにしておくと、圧雪状態になりレールを埋めてしまい、路面電車が走れなくなる。そのため、新雪の状態のうちに、このササラ電車が出動し、除雪活動を行っている。

冬期は、毎朝4時に雪が降っていなくても、点検を兼ねて必ず全レールを往復運行する。日中や夜間は、雪が降り始めてくると即出動だ。冬の市電の一日は、ササラ電車で始まる。ササラ電車は、札幌の冬の風物詩ともなっている。

ちなみに、2015年12月に延伸された西4丁目~すすきの間がロードヒーティングになっているのは、レールが歩道側にあるため、ササラ電車が雪を飛ばすと歩道にまでとんでしまうことから、ササラ電車による除雪ができないためである。

❹冬でも安心、運休・遅延状況

北海道札幌市の市電(路面電車)が雪の中を走る写真

冬の雪が多く降る時期でも、基本的には、多少の遅延こそあれ、運休になることは少ない。前出のササラ電車のおかげだが、遅延も運休も多いJRや遅延が当たり前のバスに比べ、冬の札幌交通においては、地下鉄の次に信頼度のある交通機関となっている。

雪が多く降ると、路肩に除雪した雪がたまり、道幅が狭くなる。いつもが2車線なら1.5車線くらいになってしまい、車やバスが渋滞に巻き込まれていく。路面電車では、車が侵入してくることもあるが、そんなにある訳ではないので、渋滞はない。

但し、そもそもの走行スピードが遅いので、必ず路面電車の方が早く移動できるということではない。あくまでも、予定通りに移動できるという面で、利用しやすいといったところ。

❺ぱっと見、料金(運賃)が高い

全般的に札幌の交通料金は高いと言われている。地下鉄は東京以外の地下鉄とはほぼ同額か安いが、JRは本州に比べて高い。

札幌市電の料金(運賃)は、全区間均一で、おとな200円、こども100円、定期券は1ヶ月8,040円・3ヶ月22,910円(割引率33%)である。

都市   運賃        通勤定期割引率
札幌   200円一律    33~36%
函館   210~250円  30~34%程度
荒川線     170円一律      31~36%
江ノ島  190~300円  34~43%程度
富山   200円一律    31~41%
福井   160~400円  27~41%程度
広島   180円一律    34~41%
熊本   170円一律    40~43%
鹿児島  170円一律    24~28%

普通運賃は、高い方の部類に入る。同じ一律運賃制路線の中(富山以外)では、走行距離が短く割高であるという面も含めて。

ちなみに、値上げ前の170円の時なら安い部類であったのか?と、5年前くらいでも比較してみた。札幌170円に対し、函館200円・富山200円よりは安いが、荒川線160円・広島150円・熊本150円・鹿児島160円よりは高い。

北国では、雪対策にコストがかかり、高くてなってしまうのかもしれない。

但し、地下鉄との乗り継ぎの場合、乗り継ぎ割引が適用になる。また、土日であればお得な「どサンこパス」が利用でき、その部分では札幌の方が安く逆転するケースが多くなる。乗り継ぎ割引とパスについては、後ほど。

通勤定期については、その割引率でみると、低率部分では悪くないが、高割引率の部分では悪い方。札幌の定期券は、1ヵ月と3カ月の2種類しかなく、他の都市では6か月があるため、ここで差がついてしまう

実際には6ヶ月定期があれば、6カ月定期を利用するのが普通であるので、札幌の通勤定期は高い部類ということになる。

また、実利用を踏まえてこの割引率がお得か否か?普通運賃利用と比較してみると、利用価値が低そうであることが分かる。

実際、定期区間を確実に乗車するのは、会社に行く日の行き帰り往復利用分のみの人が多い

土日104日、祝日16日、有給休暇・夏休み・正月休み・他で15日として、年間の休日数=乗車しない日は135日ある。年間365日で割ると「37.0%」となり、これより低い割引率は、再検討の必要があると言える。

札幌市電の1ヵ月定期は割引率33.0%、3カ月定期は36.4%であるので、平日単純往復しかしない人にとっては、毎回普通運賃を支払うことと比較して、1ヵ月定期は4%分も損、3カ月定期は微妙に損ということになる。

もちろん、単純往復以外に商用外出利用のある人や、土日にも利用したい人もいる。逆に有給休暇・夏休み・正月休み・他合計が15日より多い人もいる。ケースバイケースという点も含めて3カ月定期は「微妙」と記した。

ちなみに、値上げのタイミングで定期割引率を良化させたが、以前は26.0%。この割引率は論外である。

また、毎回普通運賃をSAPICAで支払えば、10%のポイントが付くことも踏まえると、通勤定期の購入価値は更に疑問となる。

❻地下鉄との乗り継ぎ運賃制度(割引)

地下鉄と市電(路面電車)を乗り継ぐと、両普通運賃の合計額より80円割引でお得

乗り継ぎが可能な駅は、
<市電>        <地下鉄>
西15丁目              ←→西18丁目
中央区役所前          ←→西11丁目
西4丁目他2駅※   ←→大通他2駅※
山鼻9条                 ←→中島公園
静修学園前             ←→幌平橋

※「市電の西4丁目・狸小路・すすきの」と「地下鉄の大通・すすきの・豊水すすきの」は、いずれの駅でも乗り換えが可能。

他都市では、乗り継ぎ割引があっても20~30円程度、札幌の普通運賃の高さが、ここで挽回できる。

❼お得なきっぷ「 どサンこパス」

更に札幌市電運賃の高さを挽回できるのが、「どサンこパス」である。

「ど」は土曜日の「ど」、「サン」は日曜日・サンデーの「サン」、「こ」はこどもも1人OKの「こ」の意味合い。

土曜日・日曜日・祝日(年末年始は12月29日~1月3日)に利用可能な市電(路面電車)専用1日乗車券が料金360円

どサンこパス1枚で大人1人とこども1人が1日乗り放題。

市電(路面電車)車内や大通駅定期券発売所で購入可能(発売当日のみ有効で、前売りはない)。

往復で乗るだけで普通運賃200円×2回=400円であるので、単純往復に利用するだけでも40円お得。更に、子どもと一緒ならこども運賃分もかからないので、かなりのお得感になる。

観光旅行や出張で来た場合でも、例えば、大通公園付近宿泊で3大夜景の藻岩山ロープウェイに行くだけ(西4丁目→ロープウェイ入口→西4丁目)の場合でも良いし、その後にすすきのや狸小路で、飲食して帰ってくれば更にお得である。

ちなみに、地下鉄のお得なきっぷ「ドニチカキップ」も、土曜日・日曜日・祝日・年末年始(12月29日~1月3日)に利用可能な地下鉄専用1日乗車券。料金は、大人520円、こども260円で、地下鉄駅券売機で買える。

❽貸切可能

1周・約1時間を18,000円で貸し切り可能。利用は最大90人まで、座席は30席、テーブルやカラオケセット・クーラーボックスなどもあり、途中トイレ休憩もあるので、宴会などの利用も適している。

乗り方・料金(運賃)の支払い方法

通常

バスと同様に、電車の中央部分から乗り、前方部分から降り、料金は降りる時におとな200円・こども100円を支払う。

ICカードは、札幌の地下鉄・市電・バス専用のSAPICAの他にも、Kitaca、PASMO、Suica、manaca、TOICA、PiTaPa、ICOCA、はやかけん、nimoca、SUGOCA、敬老優待乗車証(ICカード)、福祉乗車証(ICカード)なども利用可能。

SAPICAは車内でチャージすることも可能だが、千円札以外は基本対応不可なので、注意が必要。

地下鉄との乗り継ぎ

・現金の場合、運転手に乗継である旨を伝えた上で乗り継ぎ割引適用の料金320円を支払い、乗継券を貰う。
・ICカードの場合は、読み取り機にかざすだけで、自動的に乗継割引が適用になる。

札幌近郊で使える交通系ICカードとしてSAPICA(サピカ)Kitaca(キタカ)がある。共通化された部分もあり、初めての場合どちらが便利でお得か分かりにくいので、簡単に整理してみた。

SAPICA

利用範囲:地下鉄・市電・バス(一部札幌市郊外も含む)+特定店舗
特典:地下鉄・市電・バスをSAPICAで支払うと、運賃の10%がポイント化、他

Kitaca

利用範囲:JR北海道のICが使える55駅+特定店舗
相互利用可能:SAPICAエリア・東京・東海地方・関西・九州などでも利用可能

交通利用重視ならKitaca、特典重視&札幌周辺のみ利用ならSAPICAが良い

両方を持っても良いが、SAPICAと Kitaca両カードを同じパスケースどに入れたまま、地下鉄・市電・バスのICカード読取機に通すと、エラーが発生し、駅係員に操作をしてもらう必要が発生するので、注意が必要。

最後に/札幌移住なら失敗後悔の確率は低い

札幌で一番安心な乗り物は地下鉄であり、広範囲なのはJRやバスで、中途半端な位置にあるのが市電(路面電車)といったところです。

ただ、札幌の中心地を走っており、また地下鉄の駅付近より地価が安いので、大通付近に勤務の場合で、出来る限り会社の近くで家賃も抑えたいという方には、良いかもしれません。バス・JR通勤よりは、おすすめです。

北海道移住系のブログに、よく移動手段の面倒さを指摘する声がありますが、地下鉄または市電の沿線であれば、あまり面倒に感じません

もちろん主観や慣れの問題もあります。首都圏で長く生活してきた私には、首都圏の電車網より関西の電車網の方がとても分かり難くて出張の際に困っていました。

首都圏や関西圏よりシンプル且つコンパクトである分、利用勝手が良いと思いますよ!

【出典・参考・参照元】
●札幌市公式ホームページ – City of Sapporo  httpss://www.city.sapporo.jp/
●市営交通/札幌市交通局
httpss://www.city.sapporo.jp/st/

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